TSUGU MAGAZINE VOL.09

渋谷が熱かった時代を、今の感覚で纏う。
1980年代後半から1990年代にかけて、東京・渋谷を中心に一大ムーブメントとなった“渋カジ”。
ヴィンテージやアメリカンカジュアルを自由な感性で着崩し、自分らしいスタイルを楽しむカルチャーは、多くの若者を魅了しました。
本作は、そんな時代の空気感を現代に蘇らせるコレクションの一着。
単なる復刻ではなく、当時のエッセンスを受け継ぎながら、今のスタイリングにも自然に馴染むよう再構築されています。
ベースとなったのは、長年アーカイブとして保管されてきた「マイフリーダム」掲載の希少なスーベニアジャケット。
当時と同様の特別な製法で復刻することで、ヴィンテージ特有の存在感と空気感を忠実に表現しています。
素材には、コットンとポリエステルを高密度に織り上げたウェザークロスを採用。
しなやかな質感と上品な光沢を兼ね備え、ミリタリーやヴィンテージウェアに見られる無骨さの中に、洗練された表情を感じさせます。
そして、このジャケット最大の魅力が、熟練職人による横振り刺繍。
1960年代、日本に駐留していた米海軍兵が個人的にオーダーしたスーベニアジャケットをモチーフに、背面だけでなくフロントや袖にまで贅沢な刺繍を施しました。
一針一針丁寧に描かれるレーヨン糸の刺繍は、量産品では決して表現できない立体感と奥行きを生み出します。
さらに着用を重ねることで、刺繍糸は少しずつ色褪せ、光沢が落ち着き、まるでヴィンテージピースのような表情へと変化。
その経年変化こそが、このジャケットを育てる楽しみでもあります。
デニムやチノパンと合わせて王道のアメカジスタイルを楽しむのも良し。
レザーパンツやエンジニアブーツを合わせ、90年代の渋谷を彷彿とさせる無骨な“渋カジ”スタイルを楽しむのも良し。
過去のカルチャーへの敬意と、現代の感性が交差する一着。
流行に左右されることなく、時代を越えて愛用できるスーベニアジャケットです。


