5年越しの結晶。LASTRESORT DENIM“金タグ”で蘇る、大戦モデルの真実
デニムが好きな人なら、一度は耳にしたことがある「大戦モデル」。
物資統制の影響で、極限まで簡略化された、ある種“特別な時代”のデニムです。
LASTRESORT DENIMでは、その大戦モデルを5年の歳月をかけて徹底的に研究し、ブランド史上最高峰となる“金タグ”仕様でついに完成させました。
今回のブログでは、この特別な一着がどのように生まれたのか、その裏側を少しだけご紹介します。
JELADO S407XX 1942 WPB L-181 War Model ジェラード デニムジャケット 大戦モデル 金タグ(インディゴ)[JP94407S]
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■ なぜ大戦モデルなのか?
1942年、アメリカのWPB(War Production Board=軍需生産本部)が発令した法令「L-181」。
戦時中の物資不足を背景に、デニムジャケットにも簡略化の波が押し寄せ、余計な装飾はすべて削ぎ落とされました。
この時期に生まれたものが、いわゆる “Simplified Model(簡略モデル)”。
各工場が独自の判断でパーツを省いたため、現存する個体はどれも少しずつ違い、ヴィンテージファンを魅了する“深み”につながっています。
LASTRESORT DENIMも、所有するS506XX初期型の大戦モデルを徹底研究し、
「当時こう作っていたはずだ」という“もしも”の物語まで想像しながら再現を進めました。
■ DEADSTOCKを解析し、現存最古の織機で再現
今回のジャケットの再現で特にこだわったのが、生地。
自社保管のDEADSTOCKデニムを国の検査機関に持ち込み、素材データを細かく計測するところからスタートしました。
そのデータをもとに、糸の撚りや番手、打ち込み本数まで細かく調整。
織り上げには、現存する最古の織機 TOYODA G3 を使用しています。
●米綿100%「ディープサウス」
●6・7・8番手をランダムに配置
●緯糸には、長さ38mmの最高級超長綿「スヴィンゴールド シュプリーム」
●ピュアインディゴのロープ染色
●経68 × 緯47 の打ち込み
この組み合わせによって、ヴィンテージ特有の不規則な色落ちが楽しめる、生きたデニムが完成しました。
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■ パーツも“物語”でつながる
大戦モデルの魅力は、生地だけではありません。
例えばリベット。
当時は物資不足のため、30年代のパーツをそのまま使い回していたケースが多く見られます。
その“設定”を再現するために、LASTRESORT DENIMでは
「JELADO Co」の“o”をあえて小文字にした特注リベットを製作。
バックルも30年代の尾錠を型から復刻し、鉄製で仕上げています。
さらに、一部のダブルステッチにはレインボーステッチを採用。
ヴィンテージ好きなら思わずニヤッとしてしまう、細部へのこだわりが詰まっています。
■ 着るほどに深まる、あなただけの一着に
今回の大戦モデルは、ワンウォッシュでは表現できない深い経年変化を味わえるよう設計されています。
着込むほどに、
●インディゴの濃淡が立体的に浮かび
●糸のランダムな番手が表情を作り
●レインボーステッチが少しずつ顔を出す
●“育てる楽しさ”を存分に味わえる一着です。
5年にわたる研究、DEADSTOCKの解析、TOYODA G3による生地再現。
これらすべてが融合して生まれた、LASTRESORT DENIM史上最高峰の大戦モデル。
本物のデニムを愛するあなたにこそ、袖を通してほしい一枚です。



